http://flavor-fragrance-recipe.com/fwd3/rcphl

若い頃、大きな病気体験で苦しんだことがきっかけで、
「食」を通じ、健康に取り組みむことが、「如何に重要なのか」を
身を持って体感しました。


薬膳の思想に「草根木皮・ソウコンモクヒ」という言葉があります。
植物の根っこや皮の部分は、香り成分や重要な薬効滋養成分が含まれている。
実はこれがフィトケミカル(phytochemical)です。


だからこそ「一物全体食」として食べることに意味が出てくる。


その1万種類ともいわれているフィトケミカル(phytochemical)。
ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、リコピン等…、いくら滋養成分があると言っても、
香りが強く、実際はごわごわして食べにくい。多くはゴミとして捨ててしまう。
この「一物全体」を如何に美味しく、簡単に調理し食べられるようにするか…。
こうして生まれたのがヘルシーエコ・クッキングでした。


環境を守ることにも配慮し、養生法と東洋医学思想を
融合させたヘルシーエコ・クッキング。


マスコミや地元の企業、市や環境系、健康関連の人々と共に歩み、
20年という時間熟成を経て、ヘルシーエコクッキングは
まだまだニッチの世界ながらも、それなりに世の中に浸透し、
ひとまず、その本来の役割は一つの目的を達成したのかな、
という考えが心の中に芽生えていました。


そして、幾度もの紆余曲折が有りながらも、出した結論は…。

「香り」と「食」との融合。


今現在も仕事上で関わることも少なくないのですが、生まれ育った実家は、
3代続く「食材製品、香り原料」を専門的に扱う会社でしたので、
「香り」と「食」の融合という”着地点”は、何か目に見えない大きな存在に導かれたように、
とても自然な流れになっていたと感じます。


「醗香食」とは、<発酵から生まれる微生物>によって育まれた食材と、
美味しさを認識する為には欠かすことが出来ない「香り」を融合させた食をいいます。
命を育み、心と健康を養生し、「食」を通じて人生を豊かにする世界。


「調香」は一つ一つの香りを計算し組み立て、
数十種類の香りをレシピで「設計」し、1つに融合させる世界。


意を決し、フランスの世界的調香師のもとで、最後の愛弟子として教えを受け、
長年に渡り調香の世界で活躍する、ある一人の著名な日本人女性調香師を訪ねました。

思いの全てを熱く伝え、そして念願叶い、深遠なる調香技術習得の世界に入ったのでした。


これから目指す「食」は「醗酵」が大切なテーマです。
勿論、これまでのヘルシーエコ・クッキングの世界も、その底辺にしっかり根付いています。


醗酵は「麹・糀(こうじ)」による世界です。
こうじ菌は日本独自の有用微生物として、食品に香りと旨味、コクをもたらし、
余計な添加物を入れなくても、保存期間を長く保つことさえ可能になります。
また、消化吸収も良くなり、日本人の腸内環境を調え、健康をサポートしています。


「食」という世界は実に不思議な世界です。
「同じ釜の飯仲間」という感覚も、食卓を囲むことで生まれます。
「食」は人と人の場をつなげてくれるものでもあります。


「香り」の世界は、脳の刺激や五感を研ぎ澄ませ、体や心の機能性を高めてくれます。
食での「美味しい!」という感覚も、実は「香り」がその重要な大きな要素を担っています。
「香り」は幸せ感であったり、感動であったり、癒やし効果であったり、人間の命を養う
本能の部分に直結する、重要な要素でもあります。


今の時代は、「個」の時代と言われていますが、
私は、こうした醗酵の食や「香り」を学ぶ場を、参加される方たちと共有し合い、
人とのつながり感、幸せ感、いろいろな価値観への気付き、学べる喜び等を、
これから用意し進めていくであろう、講座や学習の場を通じて、共に共有することで感じ合い、
場を囲む大切な仲間として「心を分かち合いたい」と感じています。

それは一人ではとても出来ない、大切で非常に尊いものだと考えます。


「香り」と「発酵」を主体に考えた料理やレシピなんて、まだピンと来ないかも知れません…。
でも、「次世代型ヒーリング」の「場」として、私はそれを目指そうと思います。
そして、これらをライフワークとして取り組みながら、私なりの「癒しの場」を
提供させていただけたらと考えます。